国道340号線 押角峠(岩手県)その2





意気揚々と飛び込んだ昭和初期の旧道
しかし、そこには広々とした道路が広がっていた




やがて目の前に広大な土地が広がってきた
これは・・一体何だろう?木材の伐採跡?
しかし通常木材の伐採を行った後が自然保護のため
新たに樹木を植える筈なのだが・・・・
ここにはその様な痕跡も無く、ただ広々とした土地だけが広がっていた




用途不明の広場。
後に知った事なのだが、ここは牧場の跡なのだそうだ。
なるほど・・それならこの広大な土地の意味も納得である。
つまり今まで歩いてきた旧道は、この牧場へのアクセス道であり
車両で通行出来るよう改修されたのだ。




実は今回以前にもここまでは辿り着けたのではあるが
ここからの道を発見出来ず撤退したのである。
しかし今回は・・・

「こっちだすな」
いともあっさりと旧道敷きを発見するヨッキ氏。さすが熟練者である。
そしてヨッキ氏の発見した旧道敷きは強烈な笹藪に覆われていた




眼下に広がる牧場跡、ここではじめの地図を思い出して貰いたい
西に進路を取っていた旧道は大きくカーブし、東へと進路を変えている
その場所がまさにこの牧場跡である。




地形図では一応この付近も道路として描かれている
しかし現状はご覧の通り、道など全く無くなっている
ただ辛うじて足下の水平だけが「道」を主張している




足下の笹藪はまだ比較的背丈が低い物ではあったが
冬期の降雪により倒れた状態であった。
これがまた通常の藪漕ぎでは歩けず、もの凄く歩きづらい。
また途中崩落箇所もあり難儀をしていたのだが、そこを突破すると
目の前に当時を忍ぶ風景が飛び込んできた
道だ・・ 確かにここには道があった




旧道はどうやら南斜面に出たらしい
はるか眼下には砂防ダム工事現場がおぼろげに見えてくる
工事現場は岩泉線の押角トンネル南坑口付近である
こう見ると旧道はかなり高い位置を通っていたみたいだ




日射の都合だろうか・・
南斜面側は西側斜面に比べ笹藪は殆ど無く
非常に歩きやすい雑木林となっている




再度眼下に現道が見えてきた
判りづらいとは思うが、画面中央を右上から左下にかけて
横切っている線が現国道340号線である







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