大仮宿林道 大仮宿隧道 その3





車両の通行さえも不可能と思われる薮道
ついにその姿を現した謎の隧道は
想像以上に新しい近年の隧道であった




今まで見た標識、ガードレールから察するに
隧道その物も恐らくは新しい物だと想像していた
しかし、実際には想像以上に新しく、現役と間違える位であった




隧道に設置された扁額よりこの隧道名が明らかになる
「大仮宿隧道」 地図上では本当に細い線で書かれていたこの隧道は
一車線の幅員を持つ立派な車道用隧道であった




隧道の銘板
竣工は1981年、今から26年前である
施工者の山長建設は地元釜石に本社を持つ
土木建設業者である。
あー・・「隧」って字間違ってますよ山長建設さん・・



洞内はかなりの濃霧であり、フラッシュ撮影すると
このように完全に真っ白となる。




色々な装備を置いてきてしまったのだが
隧道探索という目的ははじめから持っていたので
HID懐中電灯は携行してきた。
しかし、濃霧の為、デジカメのAFはなかなかピントを合わせられない




内部の巻圧標示
通常は巻立ての段階で数字の型を設置し コンクリートに刻まれるのであるが
この隧道は樹脂プレートで貼られていた
坑口から10mほどは45cmの巻厚、そこから35cmの巻厚である




さらに5m程で巻厚は30cmになっている。
ちなみに国道などのトンネルは大体60〜40cm位の巻厚がある
(NATM工法の場合は20〜30cm位)



洞内を歩く
路面はコンクリート舗装であるが
車両通行時の劣化は殆ど無い
路側線も殆どが擦れる事もなく残っている




全長130mの隧道は決して長くは無く
ものの数分で通り抜け出来る。
坑口付近になると霧の影響も薄れ画像も鮮明になってくる




そして出口へ・・・・
坑口より10m程は舗装されているが
やはり南側の道路も深い薮に覆われている様である





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