大仮宿林道 大仮宿隧道 その4





竣工から26年
隧道自体はまだまだ現役で頑張れるのだが
その前後のルートがほぼ遮断されている為
志半ばにしてその存在自体を忘れ去られた大仮宿隧道・・
果たして今後、この隧道は再び脚光を浴びる事が出来るのだろうか?




隧道南側坑門
こちらは北側と比べ大分開けている
その為か坑門も翼壁が設置されている。




南側にも隧道通行時の注意看板がある
しかしこちらは蔦などで覆われている




看板の裏にはかなり色あせた
「交通安全」の旗が置いてあった



坑口には更に横に逸れる道路跡が残っていた
一瞬旧道かと思ったが、恐らくこの隧道は
道路と共に建設されているので
それ以前の道は存在していない筈である
多分別系統の林道跡であろう・・




このまま南側の道路を辿り、状況を確認しながら
仮宿の集落に出られればベストなのだが
いかんせん車両を置いてきた位置に戻るのは大変な労力なので
このまま引き返す事にする。
画像の青い筋は0.5wLEDヘッドライトの光筋




そしてTL404改Mk.3の光筋
そろそろMk.4を作ろうかと考案中




北側坑口を望む
一応轍らしき物が残っては居るのだが
何年前の物かは不明である・・
さて、相変わらず濃霧は続いているので
足早に帰投しよう・・




ここまで来るには非常に長く感じた。
迫り来る濃霧、水滴を大量に抱え込んだ激藪
なかなか見えぬ目的地・・
しかし帰りは早い物である、あっという間に車の場所へ
実際の所要時間はたった40分程度であった。




さて、いつもなら車に戻った時点で大きな安堵感を得るのだが
今回は全く違う。
またあの悪路と激藪を突破しなければならないのである
ある意味徒歩よりもスリリングである




スタックしたら終わりである。
慎重に車を進めつつ無事に大沢遺跡駐車場に到着
ここから先もダートではあるが、幾分車両の通行があるので
全然不安感は無い。
通常は車両に搭乗した時点で探索は終了であるが
今回に限り、この場所へ無事到着した事により探索は終了である







今回の誤算は「恐らく自然歩道の絡みで道は整備されているだろう」
と思い込んだ事である。
そして同じ三陸海岸にある北山崎の遊歩道にある
隧道群をイメージしてしまった事で軽装備で赴き
予想外の悪路で難儀した・・
そんな悪路の中間に位置する隧道、また冬に来てみよう。
今度は車両での通過を目指して・・
ちなみに余談ではあるが大仮宿林道の名は
帰宅してネット検索して知った名である。
林道自体もたった2件のヒットで、大仮宿隧道は
全くヒットしなかった。



〜〜 大仮宿林道 大仮宿隧道 〜〜

竣工 昭和56年3月
廃止 不明

長さ  130m
幅   4.0m
高さ  4.5m
C巻立、As舗装






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