奥多摩湖ロープウェイ(東京都)その3





三頭山駅はアクセスの困難さから殆ど人為的に荒らされる事もなく
自然に任せゆっくりと朽ちていた。




切符販売窓口に掲げられた冬季休業のお知らせ。
「昭和41年12月1日から昭和42年2月28日まで」と書かれているが
実際には二度と動く事は無かった・・
見えにくいが後日訪れた客の「昭和42年6月 まだやってない残念」の文字が
哀愁を誘う・・




駅舎内の全景。
右は切符販売窓口、正面に改札口。
壁に掲げられている看板は川野駅と同じこのロープウェイの概要。




改札からプラットホームに降りる。
三頭山駅は川野駅に比べ改札とホームの高低差が少ない。
右に行くとホームへ、正面の入り口は機械室。




こちらの駅にはもう一対の搬器「みとう号」がぶら下がっている。
搬器にはツタが絡まり、自然に帰ろうとしている・・
なお残念ながら搬機内の写真は未撮影である。




ホーム先端から搬器と改札への出口を見る。
どことなくローカル線の終着駅を思わせるような光景である。




駅名を示す看板。
不思議なのは川野駅ではこの駅を「みとうやま」と表記していたのに
この駅では「みとうさんぐち」になっている点である。
何か意図があったのか、若しくはただ単に間違えたのか・・・・




三頭山駅の機械室内
こちらは動力も運転台も無いので至ってシンプルである。
写真右の巨大な柱は支索(搬器が実際にぶら下がるワイヤー)の支柱で
左のプーリーは曳索(搬器を動かす為のワイヤー)と
平衝索(搬器同士を繋いで重量の均等を保つワイヤー)の物だ。





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