国鉄宮古臨港線(岩手県)その4





さて、何の変哲も見所もない小さな小さな臨港線ではあるが
すでに路線は最終である宮古港駅へと近づいている




先ほどの第1光岸地踏切を通過するとやがて路盤は国道45号線と併走する
ここには「ミニ浄土ヶ浜」と称する公園がある訳だが
ご覧のようにとても公園とは言えない程お粗末な物である
当時の市長はわざわざ宮古市の観光の目玉、浄土ヶ浜より石をを取り寄せ
多額の税金をつぎ込んでここを整備し、当時保存運転していたSLの駅
「ミニ浄土ヶ浜駅」をここに設置した訳だが、肝心のSLが無くなった今
ここの存在意義も無くなり(完成当時から不必要だとは思っていたが)
今では誰も利用する事が無くなった




ミニ浄土ヶ浜を過ぎると一部路盤跡を利用して歩道が整備されていた
多分路盤跡を再利用したのはこの一部分だけだろう・・




僅かに再利用された路盤はすぐにまた藪に覆われていた
併走する国道はこの場所で左に曲がり北上していく。
この撮影場所にも第3種踏切が設置されていたが
歩道工事の為か再舗装されており路盤跡は残っていない




そして更にもう一つの踏切を過ぎると路盤跡は大きく変化を見せる
なおこの付近にSLの駅であるうみねこ駅が設置されていた




路盤跡が急に広がりを見せ始めたこの場所
路盤はこの場所で二手に分かれており
正面に向かい真っ直ぐ進むと留置線へ
左手に曲がると宮古港駅へと続いていた




分岐点より留置線跡を望む
ここにあった転轍機は手動式の普通転轍機であった




分岐点より本線を望む
廃線後のSL運行時もここの転轍機は残されており
留置線側に客車を、こちらの本線側には
新たに簡易な車庫を建設し、蒸気機関車を格納していた
また、物理的にJR線と切り離されていたので機関車の整備も
ここの車庫で行われていた様であった





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