国鉄宮古臨港線(岩手県)その2
この路線は幼少の頃より見慣れていた為に大変深い思い入れがある
遠くで聞こえる踏切音、甲高い汽笛、大急ぎで市道の立体交差まで上ると
すぐ眼下をゆっくりとDE10が通過していく・・・
路盤跡を歩きながらふと当時の事を思い出してしまった。
天井に残る煤の跡
記憶には無いのだが、無煙化以前はこの路線を
蒸気機関車が走っていたという話を聞いたことがある
その煤煙跡だろうか
そしてこのガードにはキロポストが今でも残っていた
これは丙号距離標と言い、0.1km毎に設置されていたもので
ここにある7の文字は起点から700mと言う事になる
しかし現役当時の記憶を辿っても、この路線の距離標は
このガード下しか見る事が出来なかったのだが・・・
立体交差を抜けると反対側にもペンキで書かれた表記が残っている
こちらは日陰のためであろうか・・文字もしっかりと残っていた
市道との交差の先は民家が無い為か、人の入った様子が無く
背丈を超える激藪に覆われていた
そんな激藪の中、路盤跡は1mたらずの小さな暗渠を跨いでいた
激藪を抜ける。ここには先ほど潜った市道から分岐する道が交差しここに小さな踏切あった。
当時は十分車両が通過できる程の道幅を持っていたにも関わらず、踏切が遮断機も警報機もない
第4種踏切道だった為、車両の通行が禁止されていた
今でもその標識は残っているのだが、ご覧の通り路盤そのものが駐車場と化してしまったので
誰も守る人は居なかった。と言うか、パトカーすら普通に通過する始末。
路盤は約100m程駐車場となっており
その先には閉伊川の舟溜まりへ出る道と交差する
ここもしっかりと路盤跡が残っていた。
これより先は路盤が全く再利用されておらず藪が生い茂っていた。
すぐ横を国道106号線が併走しており、わざわざ藪漕ぎをする必要も無いので
ここで一度国道へ出る
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