2007-06-19 作成

国鉄宮古臨港線(岩手県)





本州最東端の地、岩手県宮古市
この小さな港町にかつて港と街を結ぶ短い鉄路が敷設されていた
国鉄宮古臨港線・・・ 国鉄山田線の支線として開通し、宮古港からから
海産物や魚介類、そしてラサ工業田老鉱山で産出された鉱石類を運んでいた。
そして廃止後、その路盤を利用し現存するただ一つのC10型機関車
C10ー8号機を保存運転をしていた事は有名である
今回は地元に帰ったという事もあり、散歩がてらこの小さな廃線を辿ってみた




JR宮古駅より釜石側に約1Kmほど進んだ箇所
ちょうど国道106号線新南大橋の下付近で
宮古臨港線は分岐していた。
SL保存運転の際、ちょうどこの箇所に「はまぎく駅」なる
昇降場が設けられていた




JR線を分岐した路盤はゆるい左カーブを描きながら閉伊川を目指す
現在路盤は再利用されることなく事実上は放置状態であるが
地元民の通路となり、僅かではあるが除草等なされている




路盤跡に残る枕木で出来た防護柵
晩年は貨物扱いは殆ど無く、DE10+ヨ8000だけの編成
(時々ワムが一両ついていた)がこの路線を一日に二本ほどのんびりと走っていた。
どの位のんびりかというと、「近所のおとっつぁんが線路上に放置している自転車を
機関車の運転士がわざわざ列車を止め、自ら排除して運行を再開しても
何ら支障が無い」
くらいのんびりとしてた




やがて線路は一つの踏切を通過する。
ここの踏切は遮断機の付いていた第1種甲踏切道であった。
道路のアスファルトには路盤跡がしっかりと残っている。
また、左右に見える茶色の鉄板は遮断機や制御箱が設置されていた。




踏切を過ぎると正面にこの路線の最大の遺構ともいえる市道との交差が見える
この付近は近隣住民の駐車場になっていたり花壇になっていたり畑になっていたり・・




市道のガードにはペンキでなにやら書かれて痕跡が残っていた
しかし何が書いていたかは全く読み取れなかった







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