ラサ工業田老鉱山(岩手県)その4





学校、選鉱場地区より更に1Kmほど山中に入ると竪抗の跡にたどり着く
HPを検索すればこの鉱山は結構訪れる人は多いみたいだが
ここまでたどり着いた人間は殆ど居ないと思う。




竪抗地区へたどり着く。
山中にぽっかりと口を開ける抗口、実はこれが竪抗である。
普通竪抗は櫓があるのだがここは地形的にも櫓の跡すらない・・
でも本当に竪抗なのだ!




入り口から内部を撮影する。
実は過去に施錠されていなかったこの抗口に進入した時がある。
内部は20mほどで行き止まりになるが、行き止まりの部分は床が鉄製であり中央に太い塩ビ管が刺さっていた。
塩ビ管にその辺の小石を投げ入れてみると・・・投入してから30秒ほどでカツーンと着底する音が聞こえた。
つまりこの鉄製の板こそ固定された竪抗ケージであり、まさに私は約300m程の縦坑直上に立っていたのだ!!
今思えば・・・・・ (((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガク・・




抗口の反対側に、この坑道が縦坑だったもう一つの証拠「巻座」がある。
赤茶色に錆びた三角屋根の鉄筋部分にガイドローラーが設置された小さな小窓がある。
つまりこの小窓から坑道内へワイヤーが伸び何らかの方法でケージを巻き上げていた。




巻座内へ入る。内部には日立製の巨大な巻き上げ機が鎮座する。




巻き上げ機より後方を見る。
2Fは受電施設、2F床より下にある窓は巻き上げ機の操縦室。




巻き上げ機に接続された巨大な電動機。
同じく日立製の三相誘導電動機で規格が
電圧3000V、出力200KW、回転数485rpm・・
大きさも半端じゃないが、出力も半端ではない




建物内に設置されているコンプレッサーと気蓄タンク。
直径約1.5mの巨大タンクに蓄えられた圧搾空気は
坑道内の削岩機駆動等に使用される。




巻き上げ機の操縦室
ケージの位置を示すランプや警告灯、各種計器類が並ぶが
構造はラピュタの冒頭でパズーが操作していたそれと同じ
巻き上げ巻き下げとブレーキのみ・・




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