ラサ工業田老鉱山(岩手県)その2
周辺の施設を一通り見た後、いよいよ鉱山施設に突入する
これが地上施設の中枢である選鉱場跡。
朽ちた巨大施設がひっそりと佇み、寒空の中トタンだけが
風に煽られガタガタと音を立てる・・・
選鉱場内部に侵入・・
大規模な選鉱施設は撤去され、がらんどうの空間が広がる。
選鉱場独特である階段状の施設。
上段に登る階段は危険と判断したので
一回外に出て上階へ回る・・
高いところから見るとこの施設の規模が良く判る。
最上階からコンベア跡に沿って山中に入ると
コンベア斜坑が口を開けている。
内部は土砂封止済み。
コンベア跡からはこの鉱山跡で唯一稼働している鉱毒処理用の3基のシックナーが見える。
このシックナーは現役当時のシックナーを改修したものである。
鉱山事務所跡。
大学施設と使用していた様だが現在では放置状態である。
付近に「田老鉱山資料館」という看板が落ちていた。
もし当時の資料がまだ残っているのならば是非拝見したい・・・
ちなみに4階建て事務所の最上階からはすぐに抗口に行くことが出来る。
作業員が入坑する為の抗口。
鉄板で封止されているが扉が付いており内部にパイプや電力線が引き込まれている。
入り口に「安全第一」の表示と共に「入坑者」の表示があることから
現在でも入坑する事があるようだ。
抗口から伸びる軌道は恐らく508mmと思う(未測定)
抗口付近から先ほどの鉱山事務所4Fへ・・・
ドアが開いていたのでちょっとだけおじゃまする。
天井が抜け内部は荒れ放題、中には坑内作業員の入坑状態を示すボードや
可搬式の削岩機などが散乱していた。
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