2004-01-09 作成

ラサ工業田老鉱山(岩手県)





私が廃墟に惹かれたキッカケ・・・ それは近くの山中で見つけた一つのコンクリート片だった。
苔に覆われた古いコンクリート、何の変哲もなくただ鉄骨が一部飛び出してる・・
本来ならそれで終りなのだが、ふと「昔、付近に索道が通っていた」と言う話を思い出す。
終点を探すべく地図や資料を探し、実際に足を運び・・・
そして、この田老鉱山に行き着いた。
私の廃墟巡りの原点とも言える地元の銅鉱山を再訪してみた




国道より穴だらけの砂利道を突き進む事約20分
道に沿って平行する朽ちた配管やガードレール・・ 鉱山色が段々と強くなっていき
廃墟と化した社宅群が姿を現す。




車を降り、一つの社宅に近づく
木造モルタル2階建ての建物で、大体一棟で8世帯ほど入る
、一世帯当り6畳一間の小さな空間で一体どんな家族が生活していたんだろう・・




そのうち一軒をお邪魔してみる。
正面は玄関、その右側に台所、手前が居間・・
床は抜け襖は倒れ、荒れ放題である。



労働組合の掲示板
今では掲示される物もなくただ佇み
朽ちるのを待っている・・・




明星大学に譲渡された鉱山跡はその殆どの施設を大学の管理下に置かれている。
しかし再利用もされず大学所有のまま朽ちる建造物も少なくない。
写真は当時の消防車庫、立ち入り禁止ではあるが閉山後利用された形跡はない・・




消防車庫の範囲側、川を挟んだ対岸に郵便局跡がある。
大学の実験施設に使われていた様だが現在は使われていない様子である。





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