2007-07-21 作成

大仮宿林道 大仮宿隧道 (岩手県)





それは、とある昼下がりの事・・
カシミールを使い、いつものように脳内旅行を楽しんでいた折にそれを発見した。
たまたま開いた岩手県釜石市の地図、いつもなら真っ先に釜石鉱山付近を
眺めるのだが、この時は何故かとある半島を見ていた・・・




釜石市箱崎町
ここは鵜住居〜両石にまたがって大きく東へ延びる半島であり
箱崎・桑ノ浜・箱崎白浜・仮宿などの集落が点在する。
ここで地図をみて頂くと判るように、半島を貫く隧道が3本掘られている
(地図上はサイズの関係で2本しか見えないが、西にもう1本ある)
このうち箱崎〜桑ノ浜を結ぶ隧道と、箱崎白浜〜仮宿を結ぶ隧道は
集落を結ぶ道としてその存在意義は明白なのであるが
残る最東端の一本がどうしても判らない。
しかも「東北自然歩道」なる表記もされている
これは・・非常に興味深い! で、早速探索へと赴いた。




釜石市の観光パンフによると、この箱崎白浜地区と半島の岬に設置されている
御箱崎灯台へのルートが紹介されていた
パンフによると、途中の大沢遺跡なる場所へは車両の進入が可能で
同所には駐車場も用意されているらしい・・・


で、実際は結構ハードなダートだったりする。
・・・・ だ、騙しやがったな!!!




路面は、悪路でよく見る「流水による深い溝」が出来ており
スタックせぬよう注意しつつ車を進めると、突然目の前に
とても今までの道からは想像出来ない、アスファルト舗装の駐車場が現れた。
ちなみに写真撮影地点が道路であり、ポエたんが停まってる場所が駐車場である。




駐車場には観光地らしく、この近辺の自然を説明する看板が取り付けられていた。
名称は「新奥の細道」と称し、灯台までの経路等が示されている。
ちなみに設置者は環境省ではなく岩手県である。




その横に大沢遺跡の看板・・
パンフで書いてあった駐車場とはまさにここである。
しかし道が道だけに普通乗用車で来るのはちょっと難があるだろう・・
地図上での場所は灯台までの破線(歩道)と
トンネルまでの実線(車道)の分岐点である。




さて、ここからが全くの事前情報無しの探索である。
とりあえず車が進めそうだったので、歩行距離短縮のために
行ける所まで進んでみよう




少し草が多い程度で、もしかしたら
普通に通り抜けられると思ったその時!!
目の前に濃厚な藪が現れた。
どうする・・車を降りるか?
いや、轍はある。 航海長!両舷微走!!!




悪路と濃厚な藪を繰り返しつつ
ついには倒木で走行を断念
ついには車を降りる事となった。
とりあえず僅かなスペースで切り返しをして・・・
やっちまった! スタックだ!!




運良くジャッキアップせずにスタックを乗り切り
車の方向変換を終わらせた後に徒歩での進行に移行する
路面は比較的良い方であるが、これまでのパターン上
この先、深い藪が絶対にあるだろう。




路盤は軽い藪と辛うじて車両が
通行できるレベルの悪路を繰り返す
しかし崩落等致命的な箇所は無く
冬期間ならおそらくは車両でも通行できるだろう
しかし、今のところ近年車両が通った形跡は無い
従ってこのレポも廃墟カテゴリに分類した。





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