浄土ヶ浜自然歩道 廃道区間その3





海辺で朽ちるなんて事は無い廃歩道・・
しかしそこは崩落あり藪漕ぎあり、そしてまさかの廃隧道
僅か300mの道には今まで訪ねて来た廃道の要素がそのまま凝縮されていた




洞内より振り返り撮影
路盤が若干崩れているがほぼ現役当時の風景であろう・・
正面に見える砂浜は中の浜キャンプ場
このキャンプ場も現在は震災により更地と化している





隧道を抜けるとそこはもう宿の漁港である
この漁港は近年完成した物であり
海岸線を埋立整地した上にケーソンを埋没させ作り上げた漁港である




この辺りは海岸線の岩場を埋め立てた辺りである
遊歩道の跡は痕跡すらなく完全に消失している。




漁港のアクセス道路に出る
ここでまさかの歩道跡に再会




整備された道路に寄り添うように残る遊歩道
ここに遊歩道があると言うことはこの道路は
海外線だった所を埋め立て作られたようだ
遊歩道の路盤には波により破壊された痕跡が残る




歩道は撤去されることなく続いている
路盤の土砂はもう既に落石なのか道路工事の影響なのかは判らない




ここまで来るともう歩道跡を歩く意味がない
現道に出て歩く事にしよう・・




そしてついに・・
現道が緩やかにカーブして遊歩道とぶつかり
そこで道は終わっていた




現道に出て振り返り撮影
昔はこの遊歩道の位置まで海であった
山を削り海を埋めて道を通す・・
人間ってのは凄い物である




廃遊歩道の終点付近に残る自然歩道の看板
恐らくは当時物であろうがこの位置は現在の自然歩道と重複する地点なので
撤去されずに残ったのであろう・・・
しかし黒ペンキで塗られたであろうその看板は
立て替えられることもなくすっかり風化していた




最後に当時の遊歩道と廃止された歩道の関係を地図にプロットしてみよう
資料など無いのであくまで想像の範囲なのであるが
恐らくはこんな感じだったのであろう。
青色は現在の自然歩道、赤は変更前の歩道、そして桃色は当時からの変更無しである。


〜〜 浄土ヶ浜自然歩道 廃止区間 〜〜

竣工 昭和47年
廃止 昭和58年

延長  約300m
幅   約3m
(数値は全て推定))





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