2012-11-05 作成
浄土ヶ浜自然歩道 廃道区間(岩手県)
岩手県宮古市の市街地から国道45号線を約6Kmほど北上した地
宮古市崎山の宿集落にほんの僅かな区間ではあるが浄土ヶ浜遊歩道の廃止区間がある。
そんなに変わった廃道でも歴史的価値がある訳でもない道なのではあるが
今回は波に洗われ寸断されたその僅かな廃歩道を歩いてみた。
決してネタが無いとかそんな理由では(以下略
なお写真は震災前、2007年の写真であるので
現在は大分様変わりしたと言う事を予め付け加えておく。
まずは地図にてその廃道区間の位置を見てみる。
場所は宿集落の海側、宿漁港に面した海沿いの道である。
地図を見ればもう既にこの道の廃止理由が良く判ると思うだろうが
そのものズバリ「トンネルの開通」が廃止理由である。
国道45号線より国民宿舎である国民休暇村へ向かう道を東進し
途中の分岐を北進、急勾配の道路を下ると宿の集落に到達する。
この付近は数件の民家が点在する小さな集落であったのだが
2011年の震災により壊滅、現在は全ての民家が無くなった。
まずはこの歩道が廃止された原因となる「宿トンネル」である。
宿トンネルの銘板
1983年開通、総延長141mのこのトンネルが開通したお陰で
本来山を大きく迂回してたどり着いてた
山一つ北側にある中の浜キャンプ場へのアクセスが容易になった。
しかし、このフォントの銘板は初見である、なかなかカッコイイ・・
まずはこの宿トンネルを通り抜け、中の浜キャンプ場へ向かい
トンネルを抜け振り返ると廃歩道がすぐ先に見ることが出来る。
砂浜と岩で足場は悪いがアクセスは容易である。
海面から1m弱高さ、身の危険を感じる事も無く
ちょっと眺める程度の気構えでも問題ないだろう
よっこらせっと波に洗われ路盤が流失した廃歩道によじ登り探索開始である。
幅は約3m程度、コンクリート舗装で浄土ヶ浜にある
ターミナルビル〜観光船乗り場〜奥浄土ヶ浜を繋ぐ歩道とほぼ同じ構造である。
まああちらも一応は浄土ヶ浜自然歩道の一部なので当然といえば当然なのだが・・
そうなるとこの道の開通は1972年頃ということになる。
歩道によじ登ってほんの20mほど歩くと第1の難関が現れる
といっても普通に歩いて突破できるので難関では無いのだが・・
この歩道は波による洗掘で寸断されている訳だが、これは崖上からの
落石で歩道が埋まった物である。
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