2005-12-05 作成
県道36号線 旧本山トンネル(茨城県)
茨城県道36号線は、茨城県日立市より同市中里地区を結ぶ
全長14Km前後の比較的短い道路である。
しかしながら道中に日立鉱山(廃坑、精錬所は稼働中)を抱えたこの路線は
交通量の増加に対し、スペック落ちした旧トンネルが耐えきれず
平成元年、ついに新トンネルにその座を譲る事となった。
![](jpg/map.jpg)
まずは地図でその場所を確認して欲しい。
点線で描かれた道路は新トンネル、赤丸の所が旧トンネルである
鉱山側のヘアピンから見て、いかにこの場所が難所であったかよく判る。
![](jpg/000.jpg)
まずは中里側よりアプローチを試みる。
旧県道入り口には駐車スペースも備えてあり、車での散策には
非常に良い条件である。
写真は設置された進入禁止のゲート
しかし車両に対しての通行止めであり
歩行者の進入に対してはガードが甘い様である。
![](jpg/001.jpg)
現道トンネル抗門付近。
廃道と言っても車両が出入りするらしく
道路上は泥の轍で汚れていた。
![](jpg/006.jpg)
よく見ると現道の切り通し対岸に
カーブミラーが残されているのを見つけた。
つまり、旧道入り口から現トンネル抗口までの間は
新トンネル開通に伴う「付け替え道路」となっているのだ
![](jpg/002.jpg)
山中をてくてくと歩く。現道はすでに地下となった。
約1.5車線分の道路は枯れ葉に覆われ、1車線分となっている。
狭い、現道の交通量を見れば確かにこの道は狭すぎる!
![](jpg/003.jpg)
ひたすら道を上っていく。平坦ではないがそこそこ緩い傾斜だ。
やがて分岐点に到達。轍はここで左に曲がって更に上っている。
見上げると何らかの資材置き場の様だった。
![](jpg/004.jpg)
そして・・・・ 落ち葉だらけで辛うじて舗装が残っている道の先に
ついに旧トンネルの抗門が現れた。
![](jpg/005.jpg)
コンクリートによる完全閉塞
閉塞した壁も抗門もすでに同色と化している・・
新道開通が平成元年、たった17年でこのような有様である。
戻る その2へ→