常磐線旧線その14「金山トンネル3」(福島県)
金山トンネル(L=1654.0) 車両通行不可
ここでトンネル内部の距離測定を行ってみた。
高さは4.8m、幅4.14m
幅に関してはスプリングライン中間での測定で正確では無いのだが
高さに関しては道床での測定、実際のF.L(路盤高)が35cm下であるので
実際の高さは5m弱である。このサイズは明らかに明治に制定された
鉄作乙第4375号型というトンネルの規格である。
いよいよ路盤の泥も深くなってきた。
同行した友人はついに進入出来なくなった。
友人をその場に残置し、長靴をグボッグボッと言わせながら
更に奥へと進む。
所で・・・何故か泥に真新しい足跡が残って居るのだが??
誰かここまで来た強者でも居るのか??
(後にこの足跡に関しては、私が訪れるつい一週間前にここを訪れた
私が師と仰ぐ廃トンネルのエキスパート、山さ行がねがのヨッキ氏の物と判明)
坑内の出水地点。
ここより湧き出た水が坑内を水没させている原因である。
水道の蛇口並にちょろちょろとした出水だが流石に時を経ると
長大な隧道の半分近くを水没させてしまうのである。
ついに泥と水に行く手を阻まれ、進行不可となった。
帰りも壁に残った碍子やコンクリートにより固められた道床などを見つつ
来た道をてくてくと戻る。
トンネル出口でポーズをとる友人。
えーっと・・山賊??
最後にもう一度振り返り南側坑門を眺める。
いつか必ず1654mの漆黒をくぐり抜けて見たいものである。
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