JR内房線 旧岩富隧道2(再訪)





最強兵器の登場により一気にその謎が明らかになった岩富隧道
果たしてその先には一体・・?





どんどんと奥へ進んでいくボート
しかし、彼らは隧道を通り抜けることなく中間付近で
そのまま引き返してきた
そうなると答えは一つ・・「内部での崩落」となる。 果たして本当に崩落しているのか?



帰ってきたボートをお借りし、単身で漕ぎ出す
この隧道の事実をこの目で確かめたい・・
不慣れな操船をしつつ奥へ奥へと進む
この写真を撮影した付近は前回徒歩にて到達した場所である




これより未知の世界である
ひたすらボートを漕ぎ続けると坑内の変化が現れた
これは・・まさしく関東大震災で被災し
崩落した箇所の復旧工事箇所である。




大掛かりな巻立補強から奥は、煉瓦巻ではなく
コンクリートブロックによる巻立に変わっている
この近辺が大規模に崩落したという事なのだろう




コンクリートブロックにより施工された内壁
避難所もしっかりと修復されている




巻立て補強によりコンクリートブロックへと変わっていた坑内は
数十m程で突然煉瓦巻へと変わる
この接続面の部分は完全に応急処置という感じになっていた。




そして、ついに土砂による閉塞面がライトに照らし出される




アーチ頂点部分の亀裂より流失した土砂は完全に坑内を閉塞している
先に入道したヨッキれん氏の話によると画像右上部に
1m程の空間が存在し、完全閉塞ではなく通り抜けられるとの事
しかし単身での進入なのでボート流失による孤立の危険があり
千葉側坑口を見ることは出来なかった




崩落箇所の拡大図
ご覧の通り煉瓦とコンクリートブロックとの境目よりの土砂流出である
どうやらこの隧道は震災により2箇所の崩落が起き、それぞれを
コンクリートブロックで補修した様だ。しかしこの崩落箇所をよく見ると
僅かな亀裂より大量の土砂が流出した・・そんな状態である。
逆に言えば、土砂流出はあるものの、坑内の大規模崩落は皆無であり
大正時代に応急処置を施した箇所も現在までその状態を維持しているという事である




振り返り坑口を望む
恐らく300mはあるだろう・・
隧道長が748mなのでほぼ中間地点での崩落となる。




すべての謎が解け撤収
皆さんお疲れ様でした・・






実はこの隧道をネット上で調べている時に
心霊系のサイトにたどり着いた。
なんでも震災の土砂崩れで埋まった列車が
この隧道内に今でも残っていて、その犠牲者が云々・・・
もうね、アフォかと・・・





内房線旧岩富隧道(正式名称:南無八隧道)
L=748m 坑口付近に大きな亀裂、約300m付近で亀裂より土砂流入
一応通り抜けは可の模様 その他坑内の損傷無し
両坑口に堆積した土砂により約1mほど水没





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