天城山隧道2(静岡県)





4年半の長き歳月と12名の尊い犠牲を出した難工事により
明治38年開通したこの天城山隧道はその後
北伊豆と南伊豆を結ぶ要として重要な道となった。
1970年、新天城トンネルの開通と共に交通の要としての機能を終えた
この明治の石作り隧道も2001年に重要文化財に指定され
手厚く維持管理が成されている。





これが側壁部分の石積み部分である
荒削りっぽい石を使っているのが特徴である




こちらがアーチ部分の石積み部分
こちらは側壁とは違い表面まで滑らかに仕上げられている




坑内で狂喜乱舞しつつ写真を撮っていると轟音が近づいてくる
振り向くと車が・・運転手が唖然としている。
やはり有名なだけあって車や見学者が結構来る
あわてて伊豆側坑口へ飛び出る。
こちらが伊豆側坑門



こちらにも石碑が建てられている これは有形文化財に指定された旨の石碑である





そして登録有形文化財の碑である




天城隧道から現道へと続く旧国道部分
こちらもトンネルと同様、十分すぎる整備を受けられている




こちらが現国道の新天城トンネルである。
昭和40年代の一般的なトンネルである。







明治38年に開通した古いトンネル・・
歴史有り有名な隧道であり旧国道となった今でも
観光地として、道として、この隧道は立派に機能している
そして手厚い保護を受けながら今後も立派に機能し続けるだろう・・
余談ではあるが、一応車両の通行は可なのであるが
訪問時大雨にも関わらず隧道内で2台、隧道外で1台の車両が通過した。
晴天時の休日などは観光客が結構居るので訪れる際は注意されたい
また、一部旧道区間は路線バス(中伊豆東海バス八丁池口線)が乗り入れるので
これも合わせて注意されたい

特に11月1日〜30日の間は天城隧道を中心とした天城路もみじ祭りという
イベントが開催されるので11月は徒歩で散策した方が無難である


天城路もみじ祭り・・・ 期間中は隧道入り口で提灯を借り
踊子さんと一緒にトンネルを抜け記念写真まで撮れるらしい・・・

・・・・・・・・・・   一度行ってみたいな(ボソッ)
 ・・・・・・・・・・   てか、誰か踊子の萌え化キボン



〜〜 国道414号線 旧天城隧道 〜〜

着工  明治34年
竣工  明治38年

長さ   445.5m
幅員   3.5m
限界高  4m(有効高3.5m) 
覆工   石巻
舗装   C(S26改修時)
照明   白熱電球
付随施設 駐車スペース・公衆トイレ





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