2006-01-31 作成

国道293号線 旧白谷トンネル(茨城県)





今回、茨城県のトンネルリストを作るべく訪れた国道293号線白谷峠
しかしそこにはトンネルなど無く広く綺麗な2車線の道路が
大きく抉り取られた切通しを通っていた。
そして・・・・
その道路の影に役目を過去の交通の要がひっそりと佇んでいる・・




まずは地図でその場所を確認して欲しい。
中央の「白岩峠」の部分が切り通しであり旧トンネルが眠っている場所である。



現道の切り通し部分と旧道の分岐点。
右の怪しい切通し部分が旧トンネルの入り口である




現道の歩道からも旧トンネル入り口は確認できる。
アプローチは数十mの藪漕ぎ程度なので初級者でも
近づくには容易な方であろう・・




少し藪を掻き分けるとすぐに入り口にたどり着く。
比較的近年に廃止されたトンネルだけあって
コンクリの風化も見受けられずまだまだ現役でいけそうである。




トンネル銘板
銘版もまだまだ輝いている・・




半分埋められたトンネル。まずは現在の高さ測定を行う。
埋められた高さは約2.3m、トンネル本来の高さは4.5mなので
足元は2mほどの土砂が積もっている事になる。



一通り坑口を見た後、いよいよ入坑する。
高さは2mほどあるので立ったまま歩いて入坑できる。
入坑して20mほど歩くと巻き立てが素掘りにコンクリ吹き付けとなった




坑内に立てられた標識。
15・県・防災 までは読み取れるが何の事業かは判らなかった。
オーブという名の埃もフラッシュに反射して・・・・あれ?
確かこの時はフラッシュ切って懐中電灯だけで・・???




段々と足元が凸凹してきた。
1m前後の落差を上ったり降りたり・・ 
しかも内部は閉塞随道特有の靄も濃くなり
蒸し暑さと息苦しさも一段と強くなってくる。




精神的にキツくなってきた。足物の落差はさらに大きくなり
しかも堆積物の量も多くなって天井も低くなってくる。
多分、行こうと思えばまだまだ行けるだろう・・
しかし、閉塞随道初体験という経験値の低い私にはこの辺りが限界。
坑口より約100m、入坑して10分経過・・ ここで撤退を決意する。








正直に言います。実はめちゃビビってました。
尻尾まいて逃げ帰って来たのでした・・
私もまだまだだなぁ・・修行を重ねないとなぁ・・
という訳で、いずれは閉塞地点までチャレンジしようと思います。






〜〜 国道293号線 旧白谷トンネル 〜〜

全長    200m
幅      5.5m
高さ     4.5m
竣工年度  昭和41年
コンクリ覆工・路面コンクリ舗装

※「山形の廃道」様 トンネルリスト参照
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