常磐線旧線その7(福島県)
館の山トンネル(L=87.0) 車両通行可
車両進入禁止の門より館の山トンネルを望む。
落ちかかっている車はポエたん。
館の山トンネル南側坑門。このトンネルも上部アーチがコンクリ補強されている。
常磐線に限らず、SL時代のレンガ巻きトンネルはどうしても煤煙と熱で上部が痛みやすい。
トンネル左下にコンクリで作られた銘板があった。
正式名称は館山ずい道、L85.04 覆工巻厚表示1954.1
覆工巻厚とはトンネル内の壁が何センチなのかという表示である。
このトンネルの場合は20cmの厚さがあるという事になる。
ちなみに巻き厚表示は現在のトンネルにも見られるので
トンネルを歩く機会があれば、良く観察してみるのも面白い。
館の山トンネル内部。補強の施工方法が大沢トンネルと同じコンクリ吹き付けである。
坑門の銘板も大沢トンネルと同じ字体であるので、こちらも恐らくライト工業による施工であろう。
北側坑門。こちら側は痛みが目立つ。
良く見ると坑門上部、専門用語で言う胸壁(パラペット)部分から木が生えている。
古い構造物に植物が生えると、その成長によって比較的早期に破壊される恐れが出てくる。
このトンネルももしかしたら長くはないかも知れない・・
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